ボルダリングの服装NG8選|可動制限や滑りを招く服を避けて迷わず選べる!

カラフルなホールドが配置された壁を登る女性クライマー
服装

ボルダリングを始めるときやジムでの服装に悩む方は多いですよね。

間違った服は動きの制限や滑り、引っかかり、汗による不快感や衛生トラブルを招きます。

本記事では避けたほうがいいトップスやボトム、素材ごとの注意点を実例を交えて具体的に解説します。

短丈トップスや胸の開いた服、タンク、ショートパンツ、伸縮性のないデニムなどがなぜ問題かを項目ごとに整理しました。

夏場の汗対策や冬場のレイヤリング、屋外セッションでの注意点までカバーします。

実践的な代替アイテムとチェックリストも用意しているので、続きで自分に合う服装を見つけてください。

ボルダリングの服装NG

マスク着用でボルダリングに挑戦する女性クライマー

ボルダリングで避けるべき服装を分かりやすく解説します。

動きやすさと安全性を優先するため、見た目だけで選ばないことが大切です。

短丈トップス

短丈トップスは腕や胴が露出しやすく、マットや壁で擦れて痛みが出ることがあります。

登っている最中にトップスがめくれて肌がむき出しになり、チョークや摩擦で不快になる場合があります。

腹部が冷えやすいという些細なデメリットもありますが、集中力の低下につながることがあるため注意が必要です。

胸開きトップス

胸元が大きく開いたトップスは、姿勢によっては過度に露出してしまうリスクがあります。

不意に腕を振ったり前傾した際にズレや捲れが起きやすく、動作に集中できなくなります。

また、女性の場合はしっかりしたスポーツブラが必要になることが多く、下着の選択も重要です。

タンクトップ

タンクトップは腕の動きが制限されにくい利点がありますが、いくつか問題点があるため注意が必要です。

  • 肌露出
  • 脇の擦れ
  • チョークの付着
  • 日焼け

露出が多いと擦り傷やチョーク汚れが気になり、着替えやケアの手間が増える場合があります。

ショートパンツ

ショートパンツは動きやすそうに見えますが、膝上が露出することで怪我や擦り傷のリスクが高まります。

問題 理由
太もも露出 擦り傷の危険
膝保護不足 マット衝撃の影響
手足の汚れ 清潔性の低下

ホールドに脚を当てる動作が多い場合、短い丈だと皮膚が直接摩擦されやすくなります。

スカート

スカートは動作の自由度が低く、足の可動域を妨げるため基本的に不向きです。

また、不意にめくれると怪我の原因になりやすく、公共のジムではマナー上も問題になることがあります。

着用する場合はレギンスなどと組み合わせる工夫が必要ですが、あまりおすすめできません。

タイトスパッツ

極端にタイトなスパッツは股関節や膝の可動を制限し、フォームが崩れることがあります。

伸縮性があっても締め付けが強いと血行や動作に影響を与えるため、程よいフィット感を選ぶことが重要です。

薄手で透けやすい素材は座ったときに見えてしまうことがあり、気になる方は注意してください。

伸縮性なしデニム

伸縮性のないデニムは曲げ伸ばしが硬く、膝や股関節の可動域を狭めます。

動きの途中で生地が引っ張られ、縫い目や布が切れる可能性もあるため安全性に欠けます。

厚手フードパーカー

厚手のフードパーカーは保温性はあるものの、動きに対してかさばるのが問題です。

フードが視界や首周りの動きを阻害し、余分な布がホールドに引っかかる危険があります。

屋内での短時間利用なら脱ぎ着で対応できますが、セッション全体を通して着るのは避けたほうが良いでしょう。

NGになる具体的な問題点

クライマーたちが挑戦する大型のボルダリングウォールとカラフルなホールド

ボルダリングで不適切な服装が原因で起きる具体的な問題点を、分かりやすく整理します。

実際の動作や安全性、快適さに直結するため、どの服が何を引き起こすかを知っておくと便利です。

可動制限

動きを妨げる服は、足上げや大きなリーチで致命的な支障を与えますます。

例えば短丈トップスや伸縮性のないデニムは、体幹や股関節の可動域を制限することがありますです。

可動制限があると、無理に力を入れて怪我につながることが多いですます。

滑りやすさ

生地の表面が滑りやすいと、ホールドにつかんだときに指先や体がずれやすくなりますです。

光沢のあるナイロンや濡れた綿は摩擦が少なく、安定した姿勢を保ちにくくなりますます。

特に胸や背中が露出している服は、壁に密着したときに体が滑ってホールドが使いにくくなることがありますです。

引っかかり

フードやゆるいフリル、金具のある服は、突起に引っかかって思わぬ転倒を招くリスクがありますます。

スカートやダボついた袖は、足や腕がホールドに引っかかりやすく、動作が中断されることが多いですです。

引っかかりは他のクライマーにも危険を及ぼすため、シンプルなデザインが安全につながりますます。

発汗による不快

汗をかきやすい環境で吸汗性の低い服を着ると、体温調節が難しくなりますです。

濡れた服は肌に貼りつき、可動性や集中力を下げる原因になりますます。

  • 汗で張り付く
  • 冷えて体温低下
  • 嫌な匂いが残る

こうした不快感はパフォーマンス低下につながりやすいので、吸汗速乾性のあるインナーを検討してくださいです。

衛生問題

共有されるマットやホールドに直接触れる服装は、汚れや雑菌の付着を助長しますます。

長時間同じ服を着続けると、菌が繁殖して皮膚トラブルを起こすことがありますです。

問題 対策
マットの汚れ 着替えを持参
汗の残留 速乾インナー着用
雑菌の付着 こまめな洗濯

衛生面の配慮は、自分だけでなく周囲のクライマーへの思いやりにもなりますます。

素材別に避けるもの

白い壁に取り付けられた黒いクライミングホールド

ボルダリングで避けたほうが良い素材には、見た目より実用面でのデメリットが多くあります。

ここでは代表的な素材ごとに、具体的な不都合と代替の考え方を分かりやすく説明いたします。

綿100%

綿100%は肌触りが良く着心地がよい反面、吸水性が高く汗を吸って重くなる特徴があります。

濡れた状態で乾きにくいため、長時間のセッションでは冷えや擦れの原因になりやすいです。

汗で生地が濡れると摩擦力が落ち、ホールドを掴んだときに手元や体の滑りを助長します。

光沢ナイロン

光沢のあるナイロンは見た目がシャープですが、表面がつるつるして摩擦が少ない点で不利になります。

特徴 影響
光沢のある表面
薄くて滑りやすい
ホールド保持力低下
摩擦不足
静電気が発生しやすい
塗装やチョークの付きが悪い
意図せぬ滑り
チョークの効果低下

表面の滑りやすさは特に細かいムーブで致命的になり得ますので、光沢の強いナイロンは避けることをおすすめします。

厚手ウール

厚手ウールは保温性が高く寒いときには頼りになりますが、動きの妨げになりやすいです。

生地がかさばって可動域が狭くなり、足上げやダイナミックなムーブで不便を感じることが多いです。

また乾きにくく内部で湿気をため込みやすいため、長時間の利用では不快感が増します。

透ける薄手素材

透けるほど薄い素材は見た目の軽さと引き換えに耐久性が低く、引っかかりやすい点が問題になります。

薄さゆえに摩耗や引き裂きが起きやすく、ホールドの粗さで簡単にダメージを受けることがあります。

屋内でも屈んだときに透けやすく、着替えやレイヤリングの工夫が必要になります。

吸湿性の低い素材

吸湿性の低い素材は汗を吸わず、表面で汗が滞留するため滑りやすく感じられます。

具体的に避けるべき代表例を以下で挙げます。

  • 一部のポリエステル加工生地
  • 薄手のナイロン系素材
  • 防風コーティングされた外装生地

状況に応じて、吸汗速乾性を持つ素材と組み合わせて使うことで問題を軽減できます。

季節や状況ごとの注意点

黄色とオレンジのホールドを使ってクライミングする男性

季節やセッションの状況によって、服装選びは大きく変わります。

快適に登るためには、単に動きやすい服だけでなく、発汗や気温変化に対応できる工夫が大切です。

夏場の汗対策

夏は汗で滑りやすくなり、ホールドの保持力が落ちやすいです。

吸汗速乾素材のインナーを着て、汗をこまめに逃がすことを意識してください。

タオルや替えのインナーを用意して、こまめに拭いたり着替えたりする習慣をつけると安心です。

屋内での高温多湿な環境では、通気性の良いトップスを選ぶと体感温度が下がります。

  • 吸汗速乾インナー
  • 薄手の速乾Tシャツ
  • 小型タオル
  • 替えのソックス
  • 携帯用冷感シート

冬場の体温管理

冬は登っている最中に熱が生まれるので、重ね着で体温調節するのが基本です。

ウォームアップ時と休憩時で着脱をしやすいレイヤリングを心がけてください。

レイヤー 目的
ベースレイヤー 汗を逃がす
ミドルレイヤー 保温
アウター 風や雨を防ぐ

手足が冷えると感覚が落ちるため、登る直前まで薄手の保温具で温めておくと良いです。

ただし、厚手のパーカーを着たまま本気で登るのは可動範囲を制限するので避けてください。

屋外セッションの注意

屋外では風や直射日光が体感に大きく影響します。

日差しが強い日はUV対策として長袖の薄手トップスや帽子を用意してください。

風が強いと体温が奪われやすく、リスクが高まりますのでウインドブレーカーを持参すると安心です。

岩場では服の擦れで肌を傷めやすいため、腕や脚を保護する服装を選ぶと良いです。

長時間セッションの注意

長時間セッションでは汗の蓄積と摩擦が問題になりやすいです。

こまめな着替えや、予備のインナーをバッグに入れておくと快適さを保てます。

ソックスやシューズの替えも用意して、冷えや蒸れによるトラブルを予防してください。

セッションの合間に休憩を取り、体を冷やさないように保温具で調整する習慣をつけましょう。

実践的な代替アイテムの選び方

クライマーたちが挑戦する大型のボルダリングウォールとカラフルなホールド

ボルダリングで快適に登るためには、機能性を優先したアイテム選びが重要です。

ここでは実際に使いやすい代替アイテムを、用途別におすすめポイントとともに紹介します。

普段着との違いや選び方のコツを押さえておけば、上達も安全性も高められます。

ストレッチTシャツ

ストレッチTシャツは腕や肩の可動域を妨げないことが第一です。

薄手で伸縮性のある素材を選べば、ダイナミックなムーブにも対応できます。

首回りが詰まりすぎていないデザインを選ぶと、呼吸がしやすく疲れにくくなります。

色は手のチョーク汚れが目立ちにくい中間色を選ぶと実用的です。

伸縮性パンツ

伸縮性パンツはヒップと太ももの動きに追従することが重要です。

シルエットがタイト過ぎると血行を阻害する可能性がありますので、適度なフィット感を選んでください。

タイプ 主な素材 メリット
レギンス ポリエステルポリウレタン 高いストレッチ性
トレッキングパンツ ナイロンポリウレタン混紡 耐久性と伸縮の両立
ジョガー ポリエステルコットン混紡 動きやすさと普段使いの両立

テーパードや膝の切れ込みがあるデザインは、足上げ時の突っ張りを軽減します。

吸汗速乾インナー

インナーは汗を素早く逃がし、肌面をドライに保つことが目的です。

登る間の不快感を減らし、チョークや皮膚トラブルの予防にもつながります。

  • ポリエステルメッシュ
  • 高機能速乾素材
  • 抗菌防臭加工
  • 薄手メリノウール混

重ね着する場合は、インナーだけを替えられるようにサイズに余裕を持たせてください。

薄手レイヤー

気温や室温の変化に備えて、薄手のレイヤーを一枚持っておくと便利です。

動きを邪魔しないフードなしの軽量ジャケットがおすすめです。

寒暖差が大きい日は、休憩中にさっと着られるものを選んでください。

足首を覆うボトム

足首を覆うデザインは、マットやクラッシュパッドとの擦れを防げます。

また、くるぶしを保護することで怪我のリスクを下げる効果も期待できます。

裾が絞れるタイプはフットワークを妨げない一方で、足の操作感を維持できます。

服装チェックリスト

室内ボルダリングジムで課題を見上げるクライマーたち

ボルダリングで失敗しない服装を手早く確認できる、実用的なチェックリストです。

動きやすさや摩擦、汗の処理を基準に、当日の服装を点検してください。

以下の項目を満たしていれば、安心してセッションに臨めます。

  • 肩や胸が過度に露出しないトップス
  • 伸縮性のあるTシャツや長袖インナー
  • 動きを妨げないストレッチ素材のボトム
  • 足首を覆う丈のパンツやレギンス
  • 吸汗速乾性のあるインナー類
  • 厚手のフードパーカーや硬いデニムは持ち込みを控える
  • 滑りやすい光沢素材は避ける
  • 屋外セッションなら薄手の長袖や紫外線対策アイテム